検証 有機農業

西尾道徳 著

世界的に見た有機農業誕生から現在までの歴史、
各国の有機農業規格、
農産物品質・環境への影響、
食料供給などの可能性を示し、
日本での有機農業の課題を明らかにする

検証 有機農業

グローバル基準で読みとく理念と課題
著者:西尾道徳
定価:本体6,000円+税
ISBNコード:9784540181146
発行:2019/3予定
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 388ページ

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有機と慣行で栽培した作物成分を徹底比較

著者

西尾 道徳(にしお みちのり)

1941年東京生まれ。東北大学卒業。農学博士。
1969年農事試験場採用後、農業環境技術研究所所長、筑波大学教授を経て、現在はフリー。
農文協ホームページでの「西尾道徳の環境保全型農業レポート」の執筆他、
民間団体や行政などで講演など。
土壌微生物や土つくりに関する著書多数。元日本土壌肥料学会会長。

目次(主要項目のみ)

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  • 推薦の言葉
  • はじめに
  • 第1章 先進国の集約農業がもたらしたもの
  •  1.有機農業誕生の契機は化学肥料の出現であった
  •  2.先進国における1961年以降の化学肥料使用量の増加状況
  •  3.先進国における養分バランスの推移
  •  4.先進国における化学合成農薬の使用状況
  •  5.先進国における化学肥料や農薬の使用にともなう環境の汚染
  • 第2章 有機農業の誕生の歴史と発展
  •  1.ヨーロッパにおける有機農業発展の歴史
  •  2.アメリカにおける有機農業発展の歴史
  •  3.IFOAMの結成
  •  4.アメリカ連邦政府の有機農業推進への関与
  •  5.日本における有機農業運動の展開
  •  6.コーデックス委員会のガイドラインと主要国の有機農業法
  •  7.有機農業の発展
  • 第3章 有機農業の定義と生産基準
  •  1.有機農業の定義
  •  2.EUとアメリカの有機農業規則における環境保全に関する生産基準
  •  3.2021年施行予定のEUの有機農業規則改正案
  • 第4章 有機農業の環境保全効果
  •  1.有機農業の環境便益
  •  2.有機農業の土・水・大気への影響
  •  3.有機農業は環境に優しいといわれているが,量的にはどの程度か?
  •  4.硝酸塩を溶脱している有機農業の事例
  •  5.ネオニコチノイドとミツバチの消失
  • 第5章 有機農産物の品質のほうが優れているというのは本当か
  •  1.有機農産物についての歴史的思い込み
  •  2.有機農産物の質を研究する2つのやり方
  •  3.ロンドン大学のダンガーらの研究
  •  4.スタンフォード大学のスミス・スペングラーらの研究
  •  5.スミス・スペングラーらの研究レビューに対する批判――その1
  •  6.スミス・スペングラーらの研究レビューに対する批判――その2
  •  7.アメリカ小児科学会の有機食品に対する見解
  •  8.バランスキーらの批判
  •  9.バランスキーらのメタ分析結果
  •  10.有機と慣行の玄米の抗酸化物質含量の違い
  •  11.有機と慣行の畜産物の成分の違い
  •  12.グルコシノレートの害虫防除効果と健康増進効果
  •  13.亜硝酸塩の害作用と抗酸化物質による害作用の緩和
  •  14.窒素安定同位体比は有機農産物の判別に使えるのか
  •  15.有機栽培と窒素供給量
  •  16.有機の青果物は慣行に比べて病原菌に強く汚染されているのか
  • 第6章 有機農業だけで世界の食料需要をまかなえるか
  •  1.今後の世界人口推移の予測
  •  2.有機農業に転換すれば,世界人口を養える――バッジリーらの主張
  •  3.有機と慣行農業による収量差とそれをもたらしている要因
  •  4.有機農場の養分収支
  •  5.有機農業では作物養分のかなりの部分が慣行農業に由来
  •  6.キューバが有機農業で食料100%自給というのは誤り
  •  7.世界人口を養えない有機農業は意味がないのか
  • 第7章 日本の有機農業発展のための課題
  •  1.有機農業に対する政府の取組姿勢
  •  2.有機農地面積の推移
  •  3.日本の有機農業の発展を遅らせている要因
  •  4.日本の有機農業を発展させるために
  •  引用文献
  •  索引

書評・反響

■ 編集室に届いたおたよりから ■

----- 2019/5/9 -----

西尾道徳さんの最新刊、例によって本当にすごい本です。
先日購入し少しずつ読んでいます。世界中で発表された有機農業と慣行農業にかかわるの膨大な数の文献を精読し、きちんと評価し紹介していただいているので大変に助かります。
と同時に、有機農業とは何かを考え、有機農業と慣行農業とを比較して論じるときなどには、まずこの本にあたればOKといった気分にさせられます。

松中照夫(酪農学園大学名誉教授・土壌肥料学/草地学)

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