イラストでわかる 新版 安心イネつくり

山口正篤 著

耕し方のちょっとしたコツ、
軽い育苗箱を使った楽々育苗、
悩むことなく穂肥がやれる植え方と施肥、
ラクに省力的でいて、
倒すことなくおいしいおコメを一俵増収できるイネつくり技術を、
イラストたっぷりに解説。

イラストでわかる

新版 安心イネつくり

著者:山口正篤
定価:1,650円(税込)
ISBNコード:9784540191206
発行:2019/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 112ページ

本を購入する(田舎の本屋さん)試し読み(PDF)

(イラスト トミタイチロー)

著者

山口 正篤(やまぐち まさひろ)

1950年栃木県生まれ。1974年京都大学農学部農学科(作物学)卒業。1976年栃木県農業試験場勤務。同試作物部長、育種部長、また栃木県技術指導班長、県農業環境指導センター所長などを経て、2011年退職。その後、全農とちぎの技術顧問を務め、現在は実家に帰農、2.5haのイネを栽培しながら技術指導を続けている。2003年に「栃木県稲作向上グループ」として日本作物学会技術賞、2010 年に農業技術功労者表彰を受賞。
著書に、本書の旧版『あなたにもできる 安心イネつくり』(農文協、1993年)、『新版 米の事典-稲作からゲノムまで』(共著、幸書房、2002 年)がある。

 

農家、自著を語る

『現代農業』2021年5月号

目次

  • まえがき
  • PARTⅠ 手間を省いて 楽しく一俵増収 じっくりイナ作のガイドライン
  • イネの一生をつかんでおこう
  • 「じっくりイナ作」のすすめ
  •  悩みの原因はなにか ……これまでのイネづくりの落とし穴
  •  おとなしいイネなのに倒れてしまう
  • 多収技術のマネでは苦労する
  •  「V字イナ作」で苦労する場合 ……強い中干しができない
  •  「への字イナ作」で苦労する場合 ……中途半端で倒伏を招く
  •  「じっくりイナ作」の場合 ……ほどほどのイネづくりで安心
  • じっくりイナ作 五つの柱
  •  ①耕深を一五センチに
  •  ②薄まき・小苗植え(一株四.五本植え)
  •  ③基肥チッソを思い切って減らす
  •  ④水管理は気楽な間断かん水で通す
  •  ⑤有効な穂肥で秋まさ
  • じっくり型イネは 姿形もじっくり型
  •  茎数は少なめで太い茎をじっくり確保
  •  下位節間は短く倒伏しにくい
  •  穂数は少なめ、穂は大きめ
  •  根張りよく、追い込み追肥で登熟向上
  •  じっくり型イネの収量の成り立ち
  • 試せばわかる じっくりイナ作のラクさ楽しさ
  •  手間三〇パーセント減 一俵増収
  •  悩み・気づかい半減、楽しさ倍増
  • 【コラム】肥料計算のやり方/栽植密度の計算法
  • PARTⅡ さあ試してみよう じっくりイナ作 実際編
  • 田んぼの準備
  •  田植えまでの作業の流れ
  • イナわらすき込みで土づくり
  • 耕深は一五センチ以上が目標
  • 代かきは二回、かきすぎないように
  • いろいろやってもイネがさびしい、そんな田んぼは
  • 育苗 種モミ減らしていい苗つくる
  • 準備する種モミは一〇アール当たり三キロで十分
  •  自家採取種モミなら、せめて風選を
  •  一箱一五〇グラムまき×一〇アール一八箱が基準
  •  ここは重要! 浸種と催芽
  • 播種量は一五〇グラム(乾モミ)以下
  • 手間のかからない平置き出芽法
  • 平置き出芽法のポイント
  •  被覆資材は地域条件に合わせる
  •  中間かん水でモミの露出を防ぐ
  •  出芽まで、ハウスは朝早く開けて高温を避ける
  •  平置き出芽法で苗丈が調整できる
  •  水やり・温度管理を超省力! プール育苗
  •  育苗箱を軽くする工夫
  • 基肥施肥 控えめが基本
  •  チッソ控えめ 穂肥で勝負
  •  基肥チッソ量は品種によって三タイプ
  •  そもそも、チッソ、リン酸、カリの働きとは
  •  「基肥全量施肥」(一発基肥)をうまく使う
  • 田植え あとあとラクする田植えの仕方
  •  大苗植えはコメがとれない
  •  欠株四パーセントあっても収量は減らない
  • 前半の水管理 早めの間断かん水でラクにいこう
  •  無効茎を減らすための水管理をめざす
  • 【コラム】茎の数え方
  • 雑草退治と病害虫防除はこれだけで
  •  手間と金をかけない除草剤の選び方
  •  病害虫対策薬をできるだけ少なく
  • 後半の水管理 ラクな間断かん水が基本
  • 穂はいつ出るのか?幼穂観察のための解剖術
  • 穂肥時期だけは自分の目で診断しよう
  •  二つの生育診断法
  •  生育に応じた穂肥のやり方
  •  省力的な一発穂肥の活用
  •  「基肥全量施肥」(一発基肥)でも穂肥が必要な場合
  •  多収米の栽培で気をつける点
  • 出穂後の水管理とコメの品質
  • 刈り取り 適期判断と収穫・乾燥
  • 今年の反省が来年の一俵増収を約束
  • PARTⅢ 話題の技術にじっくりイナ作をいかす 応用編
  • 密播移植技術
  • 側条施肥栽培でのじっくりイナ作
  • 【番外編】知っておきたい雑草イネとその対策
  • あとがき

書評・反響

■ 読者カードから ■

----- 2021/9 -----

前回の本と比較してほとんど変更なく、イネの栽培方法も固まった感があります。イネの生理・生育と管理チェックが理解しやすく記載されて参考になり、この方法でイネつくりを実践していきます。

(埼玉県 農業 男性)

 

----- 2021/5 -----

授業づくりで参考になる。

(千葉県 教員 男性 30代)

 

■ SNS (書名による検索結果) ■

Twitter

各作品ページのURLをQRコード化したリスト(PDF)はこちら

topへ