生活工芸双書 棉

森和彦、松下隆 他著

洋棉と和棉の違いなど植物的な特徴、
16世紀~江戸時代を通して庶民の衣生活を支えた棉の歴史、
自給率ゼロでも伯州綿や真岡木綿、会津棉、
東北コットンプロジェクト等各地の栽培と
綿繰りから織布まで利用の実際を収録。

地域資源を活かす

生活工芸双書 棉

著者:森和彦 松下隆ほか
定価:3,300円(税込)
ISBNコード:9784540172144
発行:2019/03
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:B5 152ページ

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播種後2か月で開花(伯州棉)
伯州棉のコットンボール(結実)
綿繰り作業
高機で織る

著者

森 和彦(もり かずひこ)

特定非営利活動法人全国オーガニックコットン協会(JOCA)理事長

松下 隆(まつした たかし)

大阪府商工労働部、全国コットンサミット実行委員会事務局

吉田 恵美子(よしだ えみこ)

ふくしまオーガニックコットンプロジェクト代表、NPO法人ザ・ピープル理事長

大道 幸祐(だいどう こうすけ)

前境港市農業公社事務局長、現在境港市福祉課長

島田 淳志(しまだ あつし)

福島 裕(ふくしま ひろし)

福島県いわき市 いわき柳生菜園主宰

大竹 典和(おおたけ のりかず)

福島県喜多方市 喜多方棉の里主宰

花井 恵子(はない けいこ)

真岡木綿・栃木県伝統工芸士

中山 美枝子(なかやま みえこ)

真岡木綿・栃木県伝統工芸士

鶴見 純子(つるみ じゅんこ)

真岡木綿・栃木県伝統工芸士

佐藤 修(さとう おさむ)

福島県湯川村 わたや佐藤

 

棉に関する情報機関

日本オーガニックコットン協会

全国コットンサミット実行委員会Facebook

NPO法人ザ・ピープル

目次

  • 1章 植物としてのワタ
  •  植物としての特徴
  •   ・植物学的な分類と位置づけ
  •   ・棉の発生環境と特徴
  •   ・ワタの繊維特性
  •   ・現在の綿花生産(主要生産国と10万t以下の国々の事情)
  •  囲み 綿へのかかわりから生まれた「手づくり絵本」
  •  2章 利用の歴史
  •  ワタ利用の歴史
  •   ・棉の伝来
  •   ・戦国武将と綿需要──兵衣の確保
  •   ・船の綿帆と帆走─船の大形化と船輸送の変化
  •   ・江戸時代の栽培利用の拡大
  •   ・明治以降のワタはどうなったか
  •  図版日本全国の綿花作付マップ
  •  3章 各地の取り組み
  •  新たな価値の創造──全国コットンサミット継続開催のなかで
  •   ・全国コットンサミットとは
  •  ・和綿の作付が全体の3割を占める
  •   ・多彩な活動形態が起こりつつある
  •   ・活動開始年代からみた傾向──特徴的な東日本大震災以降
  •   ・東北大震災以降に始まったプロジェクト
  •  古着の循環運動からワタ栽培による地域復興へ
  •  ─「ふくしまオーガニックコットンプロジェクト」の場合─
  •  ・ワタ栽培への着手から現在まで
  •   ・栽培技術の向上目指す
  •   ・棉から繊維を取るまで
  •   ・原綿から製品化、販売まで
  •  伯州綿」の復活──「衣」の地産地消
  •   ・境港市と伯州綿
  •   ・伯州綿の復活への取り組み
  •  4章 ワタを栽培する
  •  奈良広陵町でのワタ栽培
  •   ・ワタの畑作り
  •   ・ワタの種まきから収穫まで
  •  「天空の里山柳生菜園」のオーガニックコットン栽培
  •   ・オーガニックコットン栽培の1年
  •  13年間の和綿栽培、棉の品種登録から原綿で綿製品まで
  •   ・棉栽培のポイント
  •   ・商品作り
  •  5章 ワタが布になるまで
  •  棉から繊維をとって糸にする
  •   ・綿繰りと綿打ち
  •   ・綿を紡ぐ
  •   ・仮筬または粗筬通し
  •   ・男巻きに巻き取る(男巻き)
  •   ・筬(本筬)通し作業
  •   ・機織り
  •  6章 ワタを利用する
  •  「エシカルな経済」の時代こそ綿屋の出番
  •   ・今どきの布団の打ち直しとは――「梳き直し」
  •   ・布団ワタに要求されるバネ性
  •   ・地球環境や人権を無視する栽培方式への疑問

書評・反響

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