農業ボランティア

齋藤康則/朝廣和夫 著

農業・農村がすみやかに復旧・復興するには何が必要なのか?
炊き出しなどの生活支援を行う「災害ボランティア」との違いや、
東日本大震災などの具体的な事例から
「農業ボランティア」の実態に迫る初の著書

農業ボランティア

災害列島をめぐる 人・組織の復旧記録
齋藤康則/朝廣和夫 著
定価:1,980円(税込)
ISBNコード:9784540241581
発行:2025/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 352ページ

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2011年の東日本大震災以降、激甚化する災害のもと展開されてきた「農業ボランティア」の実態に迫る、初の著書。「農業ボランティア」は「生業支援」を目的とし、農地・農業用施設の土砂の撤去、農地管理、販売支援など多岐にわたる。ただし、炊き出しなどの「生活支援」を行う「災害ボランティア」と違って制度的な裏づけがなく、取り組む主体もボランティア・NPO、農協、被災農家などさまざまである。こうした災害からの農業・農村の復旧・復興にいたる軌跡を、当事者たちへの聞き取りなどのフィールド調査から明らかにする。

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農業ボランティアの行う復旧作業:農業支援としての畑の管理作業(撮影:朝廣和夫 以下同)

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農業ボランティアの行う復旧作業:井手の土砂の撤去作業

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農業ボランティアの行う復旧作業:水田の稲刈り作業

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農業ボランティアの行う復旧作業:草刈り作業

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農業ボランティアの行う復旧作業:被災地での花木植栽活動

著者

齊藤 康則(さいとう やすのり)

東北学院大学地域総合学部准教授。専門は地域社会学、災害社会学。2010年東京大学大学院人文社会系研究科博士後期課程単位取得退学。大分大学福祉科学研究センター、山口学芸大学教養学部を経て、12年より同大経済学部准教授、23年より現職。
分担執筆として、『震災復興と展望――持続可能な地域社会をめざして』(吉野英岐・加藤眞義編、有斐閣、2019年)、論文に、「災害と子育て支援NPO」(『地域社会学会年報』36号、2024年)がある。

 

朝廣 和夫(あさひろ かずお)

九州大学大学院芸術工学研究院教授。専門は緑地保全学。1995年九州芸術工科大学大学院芸術工学研究科修士課程修了。(株)アーバンデザインコンサルタントを経て、1996年より同大助手、ロンドン大学インペリアルカレッジ客員研究員、2003年より九州大学芸術工学研究院環境計画部門助手。09年より同大准教授。23年より教授。
分担執筆として、『よみがえれ里山・里地・里海――里山・里地の変化と保全活動』(重松敏則・JCVN編、築地書館、2010年)がある。

目次

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