土中の埋蔵養分を集める菌根菌や
空中のチッソを固定するチッソ固定菌の力で、
肥料いらずの農業
菌根菌・チッソ固定菌を生かすワザ
農文協 編
定価:1,980円(税込)
ISBNコード:9784540261107
発行:2026/4
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:B5 112ページ
無肥料栽培を可能にする菌の働きに注目が集まっている。土中の埋蔵養分を集めて作物に供給する菌根菌、空中チッソを固定するチッソ固定菌の働きで、無肥料でも作物が育つ。外から菌資材を入れても淘汰され、生き残るのは土着菌。田んぼや畑の環境を整えて、土着の「肥料づくり菌」を増やしたほうがいい。畑の菌根菌は、植物の根の細胞内に入り込んで糖をもらうかわりに、土の中で動きにくいリン酸などを菌糸ネットワークで広範囲から集め、植物が利用できる形に変えて供給してくれる。菌ちゃん農法、リジェネラティブ農業など、不耕起・浅耕、無肥料・減肥、緑肥を取り入れた畑で増える。田んぼのチッソ固定菌は、自らの死骸や根圏でのゆるい共生によりイネにチッソを供給してくれる。低チッソ・高炭素・低酸素・リン酸供給で増え、タンニン鉄による増収例、爆速で菌を増やす資材も出てきた。いま注目の菌根菌・チッソ固定菌の驚きの世界、増やし方など、わかりやすく紹介。
話題の「菌ちゃん農法」の畑。共生菌の力を借りれば無肥料で野菜が育つ(依田賢吾撮影)
菌ちゃん農法の開発者、「菌ちゃん先生」こと、吉田俊道さん(依田賢吾撮影)
植物の根から出た菌根菌の菌糸が土壌団粒の形成を助けている(写真提供:小八重善裕)
色とりどりの菌根菌の胞子。惑星のような、宝石のような美しさ(写真提供:千徳毅)
通路に雑草(緑肥)を生やしたジャガイモ畑。緑肥で菌根菌が殖える(写真提供:森昭暢)