生活工芸双書 苧

菅家博昭 著

植物の靭皮繊維を利用するものとして、
アサとあわせて東アジア一帯で利用されてきたカラムシ。
植物としての特徴のほか、衣類、縄、紐、漁網など、利用の歴史と
栽培、繊維の取り出し、糸績みまでを栽培農家がまとめた。

地域資源を活かす

生活工芸双書 苧

著者:菅家博昭
定価:3,300円(税込)
ISBNコード:9784540171130
発行:2018/06
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:B5 136ページ

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剥いで束ねられたカラムシの表皮
左手を引きながら右手のオヒコギで一気に引き通す
完成した繊維 左からオヤソ、カゲソ、ワタクシソ
地機で織った布 カラムシヌノ

著者

菅家 博昭(かんけ ひろあき)

1959年福島県生まれ。福島県大沼郡昭和村にて農業自営。
葉タバコ栽培を経て、現在はからむし栽培とかすみ草栽培。
会津学研究会代表、昭和村文化財保護審議会委員長。
日本フローラルマーケティング協会(JFMA)理事。

 

目次

口絵

はじめに

<図解>昭和村地図

  • 1章 植物としてのカラムシ
  •  カラムシの品種
  •  日本国内での栽培研究
  • 2章 カラムシ利用の歴史
  •  植物繊維の利用
  •  植物繊維の利用─編みと織り
  •  植物繊維の利用─網ほか
  •  越後・東北でのカラムシ利用
  • <囲み>佐渡における繊維原料の植物分布
  •  生存と植物繊維
  •  カラムシの民俗
  • 3章 カラムシを栽培する
  •  カラムシを栽培する(福島県昭和村の場合)
  •   会津のカラムシ栽培の経緯/昭和時代までのカラムシ生産
  •  カラムシ栽培農家の四季
  •   奥会津昭和村でカラムシ栽培を引き継いだ農家の四季/小野川のカラムシを引き継ぐー2010~2017年
  •  九州・南西諸島・台湾でのカラムシ栽培・繊維引き出しまで
  •   台湾/石垣島/宮古島/高千穂町/諸外国における苧麻栽培の沿革
  • 4章 カラムシの繊維から糸をつくる
  •  写真図解 糸づくり(糸績み)
  •   昭和村の場合/新潟県十日町市の場合/沖縄県宮古諸島の場合
  •  糸づくりを学びたい人のために─ワークショップ

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