自分が食べるものは自分で生産したいと願う但馬牛農家が書いた、
自分で育てた牛や豚、アイガモを肉にして売る経営の全て。
山間地の暮らしを楽しみながらきちんと稼ぐための手順とコツが満載。
少頭多畜・加工でダントツの利益率!
著者:上垣康成
定価:1,870円(税込)
ISBNコード:9784540171291
発行:2017/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5/120ページ
上垣 康成(うえがき やすなり)
1965年兵庫県養父市(旧大屋町)生まれ。
高校卒業後、歯科技工士として大学病院に在籍。
平成元年、祖父の繁殖和牛と水田経営を引き継ぐ形で新規就農。
途中、高校で情報の講師として数年勤務。
平成15年、父親が経営するアイガモ処理場を引き継ぐ。以降、もろもろ始めて現在に至る。
現在、繁殖和牛10頭、経産牛の肥育1~2頭、豚の肥育年間7~9頭、
アイガモ稲作約50a、牧草3ha。
アイガモと豚、牛を自ら精肉加工販売する。アイガモの委託処理は年間6000羽。
「育てて、さばいて、食べる」という飼料自給から自家消費まで一貫することにこだわり、
暮らしを楽しむ農業を実践中。
本書中のイラスト(一部を除く)は奥さんの美由紀さん作。
■ 読者カードから ■
----- 2018/1 -----
ぼくは畜産にとてもきょう味があります。しょう来は畜産の仕事をしたいなと今は思っています! 農業の、家で生活を楽しめる所が好きで、畜産は毎日休みなく働くけれど、人のためになる仕事であこがれます。今度は酪農の本が見たいです。牧場で働く人の仕事や、その仕事を始めたきっかけ、苦労することなどを知りたいです。せんもん的な言葉にはふりがなをつけてほしいです。(長野県・10歳)
----- 2018/1 -----
畜産とも自ら経営し稼ぐこととも縁遠い会社員の私です。読めば読むほど自然や家畜に寄りそった働き方を模索され、それをサイクルとしつつ、新しいことにもチャレンジされる姿がとてもまぶしくうつりました。それと同時に、そういったライフスタイルを築かれるまでの道のりを知ることができ、「暮らしの延長として」働くことの大切さを痛感しました。「仕事(Work)」と「生活(Life)」を別々にしがちな会社勤めですが、暮らしの延長とはいかなくても、自分の暮らしを大切に、少しでも楽しくできないか…。働くことについても考えさせられました。(Work LifeバランスでもLife Workバランスでもなく、すべてがLifeだなあと感じました。)
■ SNS (書名による検索結果) ■
■ 書評・ネットでの紹介など ■
----- 2018/11/2 -----
「Yahoo! Japan ニュース」(農家ジャーナリスト 松平尚也)で紹介されました
(「どうすれば日本の農業は再生できるのか?~問題なのは現場と農業政策のズレ」内にて)
----- 2018/4/1 -----
『食べもの文化』No.523 2018年4月号 > Book Review
著者は「自分が食べるものは自分で生産したい!」と願う兵庫県の農家さんです。3頭の繁殖牛の飼育から始まった牧場が、今では牛と豚の肥育、アイガモの飼育なども取り入れ、その肉をさばいて売るようになるまでのお肉のストーリーです。畜産というと、牛なら牛、豚なら豚を大規模かつ企業的に飼い、飼料は外国から輸入することが多いなか、著者は、エサづくりから飼育・精肉加工販売などまで自分たち家族でやること、いろいろな畜種を飼うことを「小さい畜産」と呼び、本書ではその暮らしぶりや経営について、楽しくまとめてあります。
私たちが口にする食べものを考える上でも、これから農業を始めようとしている人や、これからの農業を考えている人などにもおすすめの1冊です。
芽ばえ社 「食で育てよう 子どもの体・心の健康」をテーマに本を出版しています
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●『日本農業新聞』2018/6/24【あぜ道書店】(書評ページ)
…実用書と思って読み始めたら、農業とは何なのだろう、地域とはどうあるべきなのか、などを考えさせられる本でもあったことに新鮮な驚きを覚えた。…
●『畜産コンサルタント』2018/5月号(中央畜産会)【新刊紹介】
…ホームページやSNSを活用した情報発信、直販をする上での心構えなどについて書かれており、これから直販を始めたいと思う人の参考になりそうだ