生活工芸双書 藍

吉原均 山崎和樹 他著

タデアイの植物特性、品種と栽培法、
利用の歴史では阿波藍の歴史と製法を解明し、
すくもの伝統技法を写真で紹介。
ブドウ糖建てによる染料づくり、生葉、煮出し、
たたき染め、ウール染め、型染めのほか重ね染も。

地域資源を活かす

生活工芸双書 藍

著者:吉原均 山崎和樹 他
定価:3,300円(税込)
ISBNコード:9784540172151
発行:2019/08
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:B5 136ページ

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タデアイの花。雑草のタデに似て、先端の数節から枝分かれして紅や白色の小花がつく
すくもづくり。発酵熱は70℃に上がり、蒸気と鼻をつく独特の臭気の中での切返し作業
藍の生葉染めした絹布を桃染めすると紫に染まる
藍染めのグラデーション

著者

吉原 均(よしはら ひとし)

徳島県立農林水産総合技術支援センター専門研究員

山崎 和樹(やまざき かずき)

草木染研究所柿生工房主宰

新居 修(にい おさむ)

藍師・有限会社新居製藍所代表

川人 美洋子(かわひと みよこ)

『阿波藍』著者・工学博士

楮 覚郎(かじ かくお)

株式会社BUAISOU代表取締役

宇山 孝人(うやま たかひと)

阿波和紙伝統産業会館理事

川西 和男(かわにし かずお)

徳島県立城西高等学校教諭

 

アイ種子・栽培・利用ほか情報拠点

栽培・利用:徳島県立農林水産総合技術支援センター

種子:徳島県立城西高等学校(植物利用科)

アイ栽培・蒅(すくも)製造:新居製藍所

染色:神奈川県川崎市・草木染研究所柿生工房

目次

  • 口絵
  • はじめに
  • <植物の形態とその表記>
  • 1章 植物としての特徴
  • 藍色を生み出す植物
  • ・インドアイ
  • ・リュウキュウアイ
  • ・ウォード
  • ・タデアイ
  • 品種改良のあゆみ
  • ・タデアイの品種
  • <主な天然染料>
  • 2章 利用の歴史
  • 植物を染料にする──染色の原理と発祥
  • ・染色の起源
  • ・古代の染色布──世界各地の技術
  • ・日本の染色
  • ・藍草にもいくつかの種類がある
  • ・世界各地の藍染料づくり
  • ・染色の基本技法
  • ・インディゴブルーの登場──化学合成染料、人造繊維の開発
  • ・天然染料の意義
  • <天然染色の復興――草木染の創始と展開>
  • 伝統的な藍の利用──阿波藍の製造(藍師・栽培・染料づくり)とその染料液の作成
  • ・阿波藍との出合い
  • ・蒅と阿波藍
  • ・わずか5軒の藍師の家
  • ・阿波藍製造
  • ・藍を建てる
  • ・阿波藍の伝統的な染料液作成方法
  • ・藍栽培の拡大を
  • 阿波藍の歴史──『藍作始終略書』によりながら
  • ・阿波藍の起源
  • ・阿波藍の発展と藍行政の展開
  • ・『藍作始終略書』とその時代背景
  • <阿波の蒅づくり(絵:城芽ハヤト)>
  • 3章 栽培と利用
  • アイを栽培する──徳島県での場合
  • ・タデアイの栽培適地、病虫害、栽培について
  • ・育苗および本圃での管理
  • ・収穫
  • ・乾燥調製
  • ・採種
  • 藍染めの染色方法──原理とつくり方、留意点
  • ・藍染めの種類
  • ・生葉のたたき染め
  • ・生葉染め
  • ・煮出し染め
  • ・蒅による発酵建て
  • ・沈殿藍による発酵建て
  • ・沈殿藍によるブドウ糖還元建て
  • 自家製タデ藍のブドウ糖建てで原毛を染める
  • <草木染と媒染剤>
  • 型染め
  • ・庶民の染め技法としての型染め
  • ・型染めの手順
  • ・型紙で摺り染めする(型摺り)
  • 重ね染め
  • ・藍の重ね染め
  • ・藍と重ね染めするための草木染の基本技法
  • 阿波藍 伝統的な製法の実際
  • ・阿波藍と新居製藍所
  • ・タデアイの栽培から藍粉成し(葉藍)まで
  • ・蒅・阿波藍づくり
  • ・課題と展望
  • <藍染めの原理──還元と酸化によるインディゴの生成>
  • 4章 新世代の藍利用
  • 徳島県・城西高校発! 次代へつなぐJAPAN BLUE!──高校生による「阿波藍」の伝統継承と6次産業化
  • ・阿波藍に取り組む高校生─徳島県立城西高等学校
  • ・栽培編(1次産業)
  •  土づくり
  •  種蒔き・育苗──セルトレイによる
  •  定植・栽培管理
  • ・加工編──藍粉成しから蒅づくりへ(2次産業)
  •  寝せ込み
  • ・染色編──天然灰汁発酵建てによる染色(2次産業)
  •  本藍染め
  • ・商品開発・販売編(3次産業)
  •  藍染め商品のイメージを変える
  •  工業高校や商業高校との連携──「6次産業化プロデュース事業」
  •  台湾での販売とPR活動「海外ビジネスマーケティング
  • ・交流・連携活動編
  •  阿波藍を学ぶ生徒の特権
  •  本藍染め体験
  •  藍の種子ネットワークづくり
  •  課題と展望
  • ・阿波藍を引き継ぐ──畑で藍を育て色をつくる 株式会社BUAISOU
  •  藍との出合い
  • ・藍の可能性を拓く──これからの藍利用
  •  気になる海外藍の動向
  •  タデアイの「高品質沈殿藍」の利用
  • 引用・参考文献一覧
  • さくいん

書評・反響

■ 書評・ネットでの紹介など ■

----- 2019/9/3 -----

空気の器 DYED by BUAISOUが紹介されました

(福永紙工「紙工通信」)

 

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『農業共済新聞』2019年10月3日
 【暮らし】藍 タデアイ栽培からすくも作りまで 産地を守る熟練の技
 (有)新居製藍所6代目 新居修さん

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