うおつか流 食べつくす!

魚柄仁之助 著

きゅうりがひと月100本届いたら、
腐らせずにおいしく食べきれますか?
卵を使わず大豆でマヨネーズはつくれますか?
お金がなくても栄養もおなかも満たす食事はできますか?
エコでエシカルに暮らすにも、
格差社会をたくましく生き抜くにも、
「食材をおいしく食べきり」「自分でつくる」
知恵と技は欠かせません。
食生活・食文化史研究家の魚柄仁之助さんが、
身の回りの食材を活かし、
安いパサパサのムネ肉からおいしい「サラダチキン」をつくる方法、
鍋をタオルで包むだけでできる時短料理など、
食べつくす!日々をつづった楽しい読み物です。

★かんがえるタネ★

うおつか流 食べつくす!

一生使える台所術
著者:魚柄仁之助
定価:1,650円(税込)
ISBNコード:9784540191459
発行:2020/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 176ページ

協力:パルシステム 表紙イラスト:武藤良子

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著者

魚柄 仁之助(うおつか じんのすけ)

1956年、福岡県北九州市生まれ。実家は老舗料理店。食文化研究家。著書『台所リストラ術』(農文協)『食べ方上手だった日本人』(岩波書店)『台所に敗戦はなかった』(青弓社)『食育のウソとホント』(こぶし書房)など多数。パルシステムの電子版「KOKOCARA」で連載中。

はじめよう、これからのくらしと社会「KOKOCARA」今日からできる台所術

目次

  • 【其の一】 朝採れ胡瓜・月100本との闘いの巻
  • 1ヵ月100本の苦行
  • 週に一回の介護&援農帰省
  • 胡瓜の対策法
  • 【其の二】 古漬け野沢菜・沢庵の再生法の巻
  • 酸っぱくなった「お葉漬け」をどうする?
  • 歴史に学ぶ沢庵の有効利用法
  • 「におい」を排除するだけじゃ能がない
  • 【其の三】 大豆 de チーズとマヨネーズ in 70's の巻
  • マヨネーズがない……なら何とかする!
  • 想い出した……そして考えた
  • 1977年、大豆マヨネーズ第1号のはずだったが……
  • 大豆チーズが大豆マヨネーズになる
  • 大豆マヨネーズがお役に立った
  • 豆乳がブームになってるけれど
  • 古くなった大豆こそマヨネーズに
  • 【其の四】 路上自炊のばんごはん参加記録 in 80's の巻
  • 路上自炊のばんごはん参加記録
  • 1980年代、秋葉原の路上クッキング
  • 春のうららの隅田川にて
  • 都会のアウトドア生活者が食べてた焼肉
  • 【其の五】 不人気・タイ米を引き受ける in 90'sの巻
  • 緊急輸入したコメはタイ米だった
  • 古道具屋はタイ米も買い取るのか?
  • タイ米+水+麹→しあわせのおのみもの
  • 自家製蒸留器の原点は「THE GREAT Escapez(大脱走)」という映画だった
  • 1993年に見たコメと日本人の姿
  • そしてタイ米をどぶろくにした古道具屋のおいさんは
  • 【其の六】 ブロイラーが地鶏、ムネ肉がサラダチキンに !?
  • かしわ・しゃも・ぢどりの礼賛
  • 水っぽさとぶよぶよをなくすためにやったこと
  • 生放送でやった「どっちが地鶏? 食べ比べクイズ」
  • 家庭で鶏をさばいていた日本人
  • 輸入鶏肉でサラダチキン
  • 安い国産むね肉でサラダチキンは作れますぅ
  • ぶよぶよした水っぽいブロイラーか?昔ながらのかしわ、地鶏か?
  •  [今日からできる台所術]
  •   塩と冷蔵庫でできちゃう“熟成”。「チキン棒」を作ってみた!
  • 【其の七】 「時短・無駄無し・省エネ料理」と「保温調理」
  • 21 世紀的調理法とは
  • 保温調理法とは
  • 保温調理のルーツを辿る
  • 保温調理は道具(鍋)でなく、技術なのです
  • 大正時代、昭和時代の保温調理が普及しなかった理由
  • 「一を聞いて百を知る」―― 21 世紀型の保温調理
  •  [今日からできる台所術]
  •   豚汁も煮物も、放っておくだけで完成 !? タオルでできる“保温調理”
  • 【其の八】 「できる!自分」の作り方

書評・反響

■ 読者カードから ■

----- 2021/1 -----

 魚柄仁之助氏の本はよく購入しています。食物を大切に食べつくす方法はとても勉強になりました。

(神奈川県 会社員 60代 女性)

 

■ SNS (書名による検索結果) ■

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----- 2021/11/18 -----

『フードハブ・プロジェクト』スタッフ|弓削今日子さんの選書

未来をつくるSDGsマガジン『ソトコト』
特集 | 有識者たちが選ぶ未来をつくる本|サスティナブル・ブックガイド

 

----- 2020/12 -----

食のスキルは生き抜く力

食生活研究家であり、食や料理にまつわる書籍を多数発表している著者。時に奇抜な料理のアイデアとその語り口調に引き込まれてしまう。本書でまず驚くのが1か月100本のきゅうりをどう食べきったのか――その工夫に脱帽! 食材を無駄にせず食べきる工夫や、無から有への発想転換を常に考え、実践。その精神を本書でも伝えている。「食べつくす!」食のスキルを本書とともに鍛えたい。

生活クラブ生協『本の花束』2020年12月3回C週

 

----- 2020/4/12・14 -----

ウォッカとジンと、無職6日目

食力を磨く、無職8日目

見る・聴く・食べる・歌う、なんでもかんでも!「なんでもありっさブログ」

 

 

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★『毎日新聞』2021年3月8日夕刊コラム 憂楽帳「食材を使い切る」
 (オンライントークイベントを聞いて)「…魚柄さんの『私たちは食材を差別しているんじゃないか。傷んでいるとか、古いとか』という言葉にハッとさせられた」

★『朝日新聞』2020年8月29日 be on Saturday(土曜別刷)
 私の The Best! ナイフ作りで価値を「再生」 食生活研究家 魚柄仁之助さん
 「…食材も同じです。…価値を見出せるように手を加える技術があれば、絶望からの再生が可能です」

★『日本農業新聞』2020年6月28日 あぜ道書店(書評欄)
 「…取れ過ぎたキュウリの対策法や古漬けの再生法などが紹介され、目からうろこの技ばかりだ」

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