自然との共生で鍵となるのは
〝川との共生〟。
身近な川で遊び、
川の悩みに耳を傾けることから、
川とともにある未来を考える。
★かんがえるタネ★
新版
わたしたちにとって川とは何か
大熊孝 著
定価:1,870円(税込)
ISBNコード:9784540251344
発行:2026/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 208ページ
「あなたの家の一番近くを流れている川について、あなたの知っていることを話してください。」
読者へのそんな語りかけから本書ははじまる。「川とはなにか?」を考え、川とふれあい、川と人との関係を楽しいものにしようというのがこの本のねらいだ。新潟大学工学部での講義内容が基礎になっているが、水の性質や川の役割、洪水と水害の違い、水害を軽減する方法、近代的河川技術の問題点、川の楽しみ方などについて、専門用語はできるだけ使わずにやさしく述べられている。
本書は、1995年にポプラ社から刊行された『川がつくった川、人がつくった川―川がよみがえるためには』の新版。30年間の変化として、河川法の改正(1997年)、流域治水法の制定(2021年)、新潟市のラムサール条約の湿地都市認証(2022年)などについても解説している。
自然との共生の土台となるのが、川との共生。身近な川で遊び、川の悩みに耳を傾けることから、川とともにある未来を考える。
大熊 孝(おおくま たかし)
新潟大学名誉教授・NPO法人新潟水辺の会顧問・水の駅ビュー福島潟名誉館長。
1942年台北生まれ、高松・千葉育ち、新潟市在住、1974年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了(工学博士)、新潟大学工学部助手、講師、助教授、教授を経て、2008年新潟大学名誉教授、同年新潟日報文化賞受賞。2020年度土木学会功績賞受賞。専門は河川工学・土木史。
著書『利根川治水の変遷と水害』(東京大学出版会、1981)、『洪水と治水の河川史』(平凡社、1988)、『技術にも自治がある』(農文協、2004」)、『洪水と水害をとらえなおす―自然観の転換と川との共生』(農文協、2020)ほか多数。『洪水と水害をとらえなおす』では、第74回毎日出版文化賞(自然科学部門)ならびに令和2年度土木学会出版文化賞を受賞。