DVD地域で止める獣害対策シリーズ 1 獣害を止める基本

農文協 企画・制作

野生動物本来の行動を獣種ごとに動画で解説。
その行動特性に応じた対策のポイントを具体的に示す。
現行犯映像、柵突破の瞬間、
侵入を見事に防いだシーンなど決定的な場面多数。
全国各地で成果をあげている
総合的な獣害対策の進め方と実践例も。

DVD地域で止める獣害対策シリーズ 1

獣害を止める基本

野生動物の行動をふまえた総合的な対策
農文協 企画・制作
定価:11,000円(税込)
ISBNコード:9784540181665
発行:2018/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
総収録時間:96分

DVDを購入する(田舎の本屋さん)内容ご紹介動画

監修:江口祐輔

協力:農研機構 西日本農業研究センター、
楽しい畑つくりの会(広島県庄原市)、井上雅央、古谷益朗ほか

構成&内容

  • ■パート1 野生動物の行動と被害対策のポイント(66分)
  •  ①イノシシ(10分)
  • イノシシは、もともと夜行性ではなく昼も活動する。また臆病で警戒心が強く、ヤブから出てくるときは“猪突猛進”とは全く逆の行動をとる。一般的イメージとは少し違ったイノシシ本来の行動から被害の止め方を解説。
  •  ②シカ(9分)
  • シカは反すう動物で1000種以上の植物を食べることができ、被害はほとんどの農作物に及ぶ。柵を前にしたときは、ジャンプしたり乗り越えるより先にまず地際から突破する、といった行動にもとづき、被害の止め方を解説。
  •  ③サル(8分)
  • サルは雑食性で、集落周辺の雑草やヒコバエなどを食べながら味を覚え、徐々に田畑に侵入しはじめる。登る、くぐるといったサルならではの運動能力を逆手にとった柵の設置など、被害の止め方を解説。
  •  ④ハクビシン(10分)
  • ハクビシンは、木に登ったり、細い針金を渡ったり、小さなすきまを通り抜けたりしながら、建物のなかをねぐらにしたり、農地に侵入する。それらの行動をふまえた柵の設置など、被害の止め方を解説。
  •  ⑤アライグマ(8分)
  • アライグマはもともと日本にいなかった外来種だが、雑食性でなんでもよく食べ、繁殖力も高いため、急速に全国へ分布が広がった。足の力が強く、登るのが得意。柵の設置ではあえて登らせるなどの工夫で被害を止める方法を解説。
  •  ⑥アナグマ(9分)
  • アナグマは、掘るのが得意な動物。一度味をしめると何度も田畑へ侵入し、被害をもたらす。獣害のなかでもしつこさは一、二を争うといわれるほど。アナグマの掘った穴を利用しタヌキやイノシシも侵入し始めるので、予防的な対策がより重要。
  •  ⑦まぎらわしい動物の見分け方(5分)
  • 見た目のよく似た4種の動物(ハクビシン、アナグマ、アライグマ、タヌキ)について顔、身体、食べ方についてそれぞれ特徴を紹介。クイズもまじえて、見分けるポイントを整理する。
  •  ⑧地域で取り組む総合的な獣害対策 ~野生動物の行動をふまえて~(7分)
  • 捕獲だけ、あるいは柵を設置するだけではなかなか獣害を減らせない。農家・住民が主体となって、獣害対策についての「情報の共有(勉強)」からスタートし、「環境の整備」「柵の設置」をしっかり行ったうえで「捕獲」も適切に組み合わせる、“総合的な獣害対策”が獣害を止める基本。
  • ■パート2 総合的な獣害対策の事例(30分)
  •  ⑨地域で止める獣害対策の基本 ~「楽しい畑つくりの会」の実践~(16分)
  • 集落内にモデル畑を設置し、女性を中心に野菜つくりと獣害対策を実践する「楽しい畑つくりの会」の取り組みを紹介。実際にイノシシ被害を止めた経験から、対策のポイントを解説してもらう。取材地:広島県庄原市西城町大屋本谷地区
  •  ⑩わが家でできる獣害対策の工夫(9分)
  • 「楽しい畑つくりの会」のメンバー、山根さん夫婦の自宅周辺での取り組みを紹介。古いカキの木の剪定、残渣の捨て場など、動物に餌付けをしない環境管理を中心に、個人でも取り組みやすい工夫を実演してもらう。取材地:広島県庄原市西城町大屋本谷地区
  •  ⑪光やにおいを野菜動物は嫌がるか?(5分)
  • 光やにおいに、忌避効果や追い払い効果はあるのか。イノシシを例に、実際に行なった実験の映像を、研究者自身による解説つきで紹介する。

反響

上映会レポート

----- 2019/2 -----

集落の獣害対策講習会で上映したら…
ご利用になった方(広島県S市 地域おこし協力隊員)からメールをいただきました

参加者の平均年齢は90近く。皆さんギリギリ家庭菜園やっておられる。カボチャを鹿に食べられたと言っているが、鹿は考えにくいのでおそらくイノシシ被害?という地域。
DVDパート1「動物の行動」では…
「また来て欲しい」「もっとみたい、全部みたい」と好評でした。
「こういう勉強したことなかった」とも。
パート2「実践事例」では同じ立場の住民が話しているのが、すごくスッと入って来るみたい。
「(事例の地域は)イノシシやっつけるためにみんなが協力しとるんじゃろ?」
「イノシシで地域がまとまったんじゃ。うちらのところにもイノシシ来てもらおうか?  まとまりないけぇ」
「わざに呼ばんでもええが!」
皆さん笑いと真剣が一緒になって、お芝居か漫才みたいで面白かったです。

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