塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本(全5巻)

塩野米松 原案

子どもに「いのちって、なーに?」と聞かれたら、
「湧き出るもの。もくもくと」と教えてあげたい。
いのちは、連続して生まれてくるものだね。

塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本(全5巻)

自然の中のなりわいや野遊びの伝道師として、聞き書きの名手として、自然と人、人と人、子どもたちのありようを見つめ続けてきた塩野米松さん。昭和、平成、令和……、人新世ともいわれる現代、その先の未来。時代や社会、環境が大きく変わっても、したたかな命を宿して変わらずあり続ける大切なものを、5つの珠玉のおはなしに託して、自然といのちの輝きを圧倒的な画力で描いてきた当代一流の絵本作家5名との夢の共演により、子どもたちに語り伝えるシリーズ。

塩野 米松(しおの よねまつ)

1947年秋田県生まれ。東京理科大学卒業。作家。各地を旅して、小説や職人・漁師などの聞き書きを執筆。「聞き書き甲子園」を創設し、長年講師を務める(第33回みどりの文化賞)。絵本に『なつのいけ』(ひかりのくに、第8回日本絵本賞大賞)、『おじいちゃんの小さかったとき』(福音館書店)、『かぐやのかご』(佼成出版社)など。著書に『木のいのち木のこころ』、(新潮文庫)、『木の教え』(ちくま文庫)、『失われた手仕事の思想』(中公文庫)、『いなほ保育園の十二ヶ月』(岩波書店)、『野外探検大図鑑』(小学館)、『少年時代』(理論社)など。

塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本

ワニくんがやってきた!

塩野米松 原案 飯野和好 翻案・絵
定価:1,650円(税込)
ISBNコード:9784540241161
発行:2024/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:AB 32ページ

ある日突然、まことくんの園にやってきた食いしん坊の「ワニくん」。本物のワニだけど優しくて、ちょっぴりドジで意外と泣き虫。子どもたちの人気者に。最初は心配だったお母さんたちも、その様子にひと安心。なぜか、まことくんになつく。それには摩訶不思議で驚きの理由があった。ふるさとの自然を思い、人間が本来持つ土着のエネルギーを絵本に込めてきた、飯野和好の絵で贈る。

絵 飯野 和好(いいの かずよし)

1947年埼玉県秩父生まれ。絵本作家、イラストレーター。絵本に『妖怪図鑑』(童心社)、「くろずみ小太郎旅日記」シリーズ(クレヨンハウス)、『みずくみに』(小峰書店、第20回日本絵本賞)、『おならうた』(絵本館)、『あのときすきになったよ』(教育画劇)、『ぼくとお山と羊のセーター』(偕成社、産経児童出版文化賞タイヘイ賞)、「ねぎぼうずのあさたろう」シリーズ(福音館書店、第49回小学館児童出版文化賞、同名アニメーションが第13回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品)、挿絵に「小さなスズナ姫」シリーズ(偕成社、第11回赤い鳥さし絵賞)など。

 

塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本

くじらのいるこみち

塩野米松 文 はたこうしろう 絵
定価:1,650円(税込)
ISBNコード:9784540241185
発行:2024/12
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:AB 32ページ

第2回配本は『くじらのいるこみち』。住宅街の外れ。「へたさん」というおじいさんの家の前だけ土の道が残り、草木の花が咲く。頑として舗装を許可しない。近所に越してきた「ゆかちゃん」は土の道が大好き。雨後の水たまりはゆかちゃんの「海」。金魚を放そうとして止められる。翌日、たくさんの魚が、次の日には大きなクジラが現われる。自在なタッチで自然・人・いのちを鮮明に描く、はたこうしろうによる路地の小宇宙。

絵 はたこうしろう

1963年兵庫県生まれ。絵本作家、イラストレーター。絵本に『なつのいちにち』(偕成社)、『しりとりのだいすきなおうさま』(鈴木出版)、『ぼくはうちゅうじん』(アリス館)、『どしゃぶり』『あなたがおとなになったとき』「ショコラちゃん」シリーズ(講談社)、『むしとりにいこうよ!』『こんにちは!わたしのえ』(ほるぷ出版)、「クーとマーのおぼえるえほん」シリーズ(ポプラ社)、『ゆらゆらばしのうえで』『あかちゃんがやってきた』(福音館書店)など。『二平方メートルの世界で』(小学館)で第3回親子で読んでほしい絵本大賞。

はたこうしろうHP

 

塩野米松の いのち わくわく おはなし絵本

わく

塩野米松 文 村上康成 絵
定価:1,650円(税込)
ISBNコード:9784540241178
発行:2025/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:AB 32ページ

第3回配本は『わく』。この星では、いのちは湧くもの。大きな木では葉っぱがおしゃべり。水たまりではオタマジャクシが湧き、海ではプランクトンや魚が湧く。海鳥は魚を追い、夕焼けに帰っていく。夜空では無数の星や銀河が生まれ、流れ星が飛び交い、星たちの拍手が光る。心のなかで願いが湧き出し、世界は夢で溢れる。わくわくわくわく。自然の美しさ、生命の強さを伝える村上康成の画風・パワーで贈る。

絵 村上康成

1955年岐阜県生まれ。自然派アーティスト。創作絵本やワイルドライフアートなどで独自の世界を展開。絵本に「ヤマメのピンク」シリーズ(徳間書店)、『なつのいけ』(ひかりのくに)、『石のきもち』『くまくんです。』(ひさかたチャイルド)、『おおきくなるっていうことは』(童心社)、『星空キャンプ』『まっている。』(講談社)、『わがままいもうと』(教育画劇)、『さかなつりにいこう!』(理論社)など。エッセイに『水ぎわの珍プレー』(講談社)、児童文学に『黄色い竜』(徳間書店)。ボローニャ国際児童図書展グラフィック賞、ブラチスラバ世界絵本原画展金牌、日本絵本賞大賞など受賞多数。

村上康成 Breezing

 

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▼「おはなし絵本」シリーズ

『公明新聞』2025年2月2日 伝えたい 自然といのちの尊さ 生命誕生のふしぎや驚き描く 絵本は心に通ずる秘密の通路

▼ワニくんがやってきた!

『MOE(月刊モエ)』2025年1月号 MOEのおすすめ新刊絵本

『日本海新聞』2024年11月29日 インタビュー・飯野和好さん 不思議でリアルな物語

▼くじらのいるこみち

『日本農業新聞』2025年2月23日 あぜ道書店(読書欄)

『MOE(月刊モエ)』2025年2月号 MOEのおすすめ新刊絵本

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