のらぼう菜 太茎多収のコツ

髙橋孝次 著

クセがなく甘みがあり、人気急上昇中の伝統野菜。
著者は10aで100万円以上売り上げる。
太茎で長期出荷する栽培技術、
ルーツの最新研究成果、
おいしいレシピ・加工アイデア等を紹介。

のらぼう菜 太茎多収のコツ

著者:髙橋孝次
定価:1,320円(税込)
ISBNコード:9784540192050
発行:2020/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 88ページ

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著者(神奈川県川崎市在住)。のらぼう菜を栽培して70年以上。深摘心、切り戻しなど、独自の栽培技術を研究
のらぼう菜は、秋にタネまきし、春先の花茎を繰り返し収穫する。収穫後半の4月になると普通は細く硬い茎になるが、著者ののらぼう菜は、写真のように太茎でやわらかく甘みもある
栽培のポイントは、2月中旬の「深摘心」。地際近くから思い切ってざっくりと切って摘心収穫すると、次回から太いわき芽が出てくる
のらぼう菜をおいしく食べるレシピやアイデアも満載

著者

髙橋 孝次(たかはし こうじ)

昭和7年生まれ。
神奈川県川崎市在住。鎌倉時代から川崎市菅で続く農家。
17歳で就農し、梨、養鶏、盆栽・花と営農の主を変え、現在は野菜苗が営農の主。
のらぼう菜を作り続け、2015年地域特産物マイスターに「のらぼう菜」で認定。
近隣の小中学校で栽培体験等の出前授業も行う。
令和2年12月9日逝去。

 

目次

  • カラー口絵
  • 序章 「のらぼう」で変わる、我が人生
  • 第1章 のらぼう菜はどのような野菜か
  • のらぼう菜とは?
  • のらぼう菜のおいしさと栄養
  • 川崎以外の産地について――東京・埼玉
  • 菅ののらぼう菜の系統と特徴
  •  コラム1 のらぼう菜は世界的にも珍しい作物です 柘植一希
  • 第2章 慣行より5倍多収も可能!多収栽培の実際
  • 庭先で飛ぶように売れるのらぼう菜――10aで100万円以上の売上に
  • 長期どりで太茎多収するには?――栽培のポイント
  • 播種・育苗――鉢上げで根を強くする
  • 大苗定植、冬の追肥で株を大きく育てる
  • 最初の収穫は「深摘心」で
  • 収穫後半の「切り戻し」で、最後まで太ものをとる
  • 病害虫と鳥害対策
  • のらぼう菜のタネを採る
  • プランターで栽培しよう!
  •  コラム2 深摘心をすべてのナバナ類に! 北原 瞬
  • 第3章 のらぼう菜のおいしい食べ方・加工
  • のらぼう菜のかんたんでおいしい食べ方 大橋ゆり
  • のらぼうプロジェクト 田中龍平
  • のらぼう菜づくしのプレート 大橋ゆり
  • のらぼう菜サンド 茶野佐知子
  • のらぼう菜カステラ 田口吉男
  • のらぼう菜キムチ 渥美和幸
  •  コラム3のらぼう菜の鮮度を保つMA包装 明治大学農学部 野菜園芸学研究室

書評・反響

■ 読者カードから ■

----- 2022/11 -----

去年初めてのらぼう菜を栽培、初めて食べてとてもおいしかったので、もっとおいしく育てたいと思い購入しました。とても参考になり、方法を試したいと思います。

(奈良県 女性)

 

----- 2021/3 -----

2020年の秋に種店に行った時にのらぼう(べんり菜)と書いてある袋が目について買って植えてみたのがはじめです。書店でこの本に出会いました。収穫(切り方)が参考になりました。

(広島県 農業 70代 女性)

 

----- 2020/11 -----

シニア畑をやっている川崎市民ですが、以前から「のらぼう菜」を育てていて、とてもおいしい野菜だということは知っていましたが、この本を読み、深摘芯の方法を知りました。是非、今ののらぼう菜に試してみたいです。高橋名人のお人柄、生き様に感動しました。

(神奈川県 主婦 50代)

 

----- 2020/10 -----

収入が高い農産物は何があるか、以前より私のテーマでした。長期栽培、収入面など考慮し、のらぼう菜の作付を考えました。

(岐阜県 農業 70代 男性)

 

 とても分かりやすくて読みやすい。写真や図も理解する上で役立つ。

(神奈川県 会社員 60代 男性)

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----- 2021/3 -----

蘇った伝統野菜、のらぼう菜 その栽培の手法からレシピまで

 産直市などでちらほら見かけるようになったのらぼう菜は、のんきそうな名前とは裏腹に、2月下旬から5月上旬まで何度も収穫できて、タネからは油がとれ、しかもおいしい、というとても優秀な野菜だ。川崎に伝わるこの古代野菜の魅力に気づいた著者の髙橋さんが、廃れようとしていた窮地から救っていまがある。
 始まりは、教師を夢見ながらも家庭の事情で17歳で就農し、地元・川崎で梨や養鶏、植木とさまざまに作目を変えつつ農業を続けて、最後にのらぼう菜にたどり着いた髙橋さんの人生の記録から。人となりとともに、戦後日本の農業の様子を伝えてくれる。
 農家がのらぼう菜で十分な収益を上げるため手法、地域の小中高校の食農講師として伝えてきたこと、さらにおいしく食べるためのレシピも載る。家庭菜園でのプランター栽培の方法は、経験がある人ならわかるが、初心者が陥りがちなポイントが万端に押さえられていて手厚い。80ページ弱の本に思いがけないほどの情報量だ。
 途絶えようとしていた伝統野菜が有志によって復活し、スター野菜となった例はいくつかあるが、その陰にはのらぼう菜の髙橋さんのような献身が必ずあるのだろうと思いを馳せた。関東野菜ののらぼう菜が全国区になる日も近いかもしれない。

『住む。』No.77(2021年春号) Sumu Square "Books"

 

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『東京新聞』10月26日夕刊・ひとHuman 逆境なんの! のらぼう菜で味ある人生
 栽培70年 川崎の名人が本出版 「教壇に立つ夢もかなった」

『神奈川新聞』10月15日 栽培歴70年髙橋さん のらぼう菜愛 一冊に

『読売新聞』(神奈川)10月14日 のらぼう菜の伝統 書籍に 栽培70年 川崎の髙橋さん
 育て方など解説「残したい」

『tvkニュース(テレビ神奈川)』10月14日 のらぼう菜 川崎の農家が栽培技術を本に

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