全国の小学校で行われている、田植えや稲刈りの体験。
でも稲作にかかわる四季の仕事のもつ意味や、
それを田んぼやその周辺の動植物や環境と
つなげて考えることはあまり多くありません。
この絵本では農家(お百姓)と子ども、
そして田んぼの生きものたちとの対話をとおして、
生きものの視点から田んぼという環境への理解を深めていきます。
田んぼをめぐる素朴な疑問に答えながら、
「田んぼ」という身近な環境が、
農家の仕事をとおして保たれていることがわかる絵本です。
第1巻 田んぼの四季 なぜ赤とんぼは人間に寄ってくるの?
春夏秋冬、田んぼにかかわる百姓(農家)の仕事は稲の生長を助けるとともに、知らず知らずのうちに田んぼの周辺のさまざまな動植物を育んでいる。生かし生かされるその関係を、百姓と動植物との対話から楽しく学ぶ。
第2巻 田んぼの動物 足あとにオタマジャクシが集まるのは?
カエルやトンボ、タイコウチ、イモリやメダカ、カヤネズミなど、田んぼに生きる様々な動物たち。益虫でも害虫でもない「ただの虫」という分類によって、これまで見えなかった豊かな生きものの世界が見えてくる。
第3巻 田んぼの植物 草刈りしないといけないのはなぜ?
畦の草は足で踏み、適度に草刈りすることで、豊かになっていく。田んぼに生える雑草は虫のエサや産卵場になり、すき込まれて、稲の肥料にもなる。地域に引き継がれてきた草の名前に、人間との深いかかわりがみえる。