農的暮らしをはじめる本

榊田みどり 著・JAはだの 協力

ほどよく都会、ほどよく田舎。
ここ神奈川県秦野市では、趣味の週末菜園から本格就農まで、
ニュータイプの「農家」が続々生まれている。
その素顔はいかに?
また、彼ら「耕す市民」たちを支えるJAなどの仕組みとは?

農的暮らしをはじめる本

都市住民のJA活用術
著者:榊田みどり 協力:JAはだの
定価:1,650円(税込)
ISBNコード:9784540212352
発行:2022/1
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 136ページ

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秦野駅近くの一等地に広がる畑。JAが運営支援する体験農園「名水湧く湧く農園」では、初心者でもプロ農家に教えてもらいながら年間20種類以上の野菜の栽培を楽しめる。

秦野は東京まで約1時間の通勤圏内にあり、ベッドタウンや工業都市として栄える一方、緑豊かな里山や農村風景も残る。

本格的な新規就農をめざす人が栽培の基礎から経営まで学べる「はだの市民農業塾」は、15年間で88人が修了、うち73人が市内で就農した。その中から次の新規就農者を指導するリーダーも生まれている。

JAはだのが運営する直売所「じばさんず」には、地元農家が育てた新鮮野菜やユニークな加工品が勢ぞろい。地元産を求める多くの客でにぎわう。一方、新規就農者にとっては貴重な販売先の一つであり、先輩農家に学べる修行の場でもある。

著者

榊田 みどり(さかきだ みどり )

1960年、秋田県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科修士課程修了。生活クラブ生協広報室記者を経て、1990年からフリー農業ジャーナリスト。明治大学客員教授、農政ジャーナリストの会副会長、農文協理事、農水省各種検討会の委員など。共著に『安ければ、それでいいのか?!』(コモンズ、2001年)、『雪印100株運動』(創森社、2004年)、『だれでも持っている一粒の種 生活クラブ生協 レッスンONE』(武田ランダムハウスジャパン、2009年)、『農村女性と再生可能エネルギー』(筑波書房、2015年)、『半農半X これまで・これから』(創森社、2021年)ほか。全国農業新聞「農人伝」、全国町村会HPコラムなど連載。

著者のコラム(全国町村会HP)

目次

書評・反響

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----- 2022/5 -----

のんびる読書のひろば 「これからの地域づくりを考える新刊です」

 「農的暮らし」と聞いて、どんな暮らしを思い浮かべますか?「自宅でプチ自給」「友人と週末農園を楽しむ」「知り合いの畑で“援農”する」「こだわりの食材をお取り寄せする」「農的イベントに参加する」......いずれも“自分なり”の農的暮らしです。本書は、フリーの農業ジャーナリストである著者が、「ほどよく田舎、ほどよく都会」の神奈川県秦野市をフィールドに、多種多様な「農的暮らし」のスタイルを追ったユニークな一冊です。キーワードは「みんなが『農家』になれる町」。意外とそれが、ごく身近なライフスタイルであることに気づかされます。
 JAはだのと事業連携するパルシステム神奈川が、本書の取材に全面協力。一人ひとりが地域コミュニティの担い手になることもまた、農的暮らしへの第一歩。組合員や『のんびる』読者なら、きっと親近感を抱く取り組みやエピソードが満載です。親近感を抱くといえば、本のあちこちを飾るチャーミングなイラストの数々。妙に親しみが...と思ったらなんと!弊誌連載「色平哲郎の『地域と医療からみる未来のかたち』」でお馴染みの山中正大さんのイラストでした。

パルシステム生活協同組合連合会 『のんびる』2022 5・6月号(No.172)

 

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