葉、茎、根、穂、籾、玄米など
イネの各部位の構造と
その生長・形成過程を、
緻密な細密画と顕微鏡写真で描いた
名著『解剖図説 イネの生長』の新版。
本書の意義を平易に解説した解題と
和英対応表を新たに付す。

葉、茎、根、穂、籾、玄米などイネの各部位の形態・構造とその生長・形成過程を、緻密な細密画と顕微鏡写真で描いた名著『解剖図説 イネの生長』。稲作や作物学の基本文献として、研究者や学生、普及員、営農指導員、そして農家に至るまで広く読まれてきた。本書は、原著者による細密画はそのまま生かしつつ、刊行後に加わった新たな知見、新たに撮影した走査電子顕微鏡写真などを加えて発行する新版。本書の意義を平易に解説した「解題」」のほか、イネ関係の用語について和英対応表を新設。稲作や作物学関係者必携の1冊。

著者

星川 清親（ほしかわ きよちか）

1933年長野県生まれ。東京大学農学部卒業、同大学院修了。農学博士。東京大学を経て東北大学教授。『食用作物』（養賢堂）など著書多数。1996年没。

新田 洋司（にった ようじ）

1963年福島県生まれ。東北大学農学部卒業。農学博士。現在、福島大学食農学類教授。おもな著書に『農学基礎シリーズ 作物学の基礎（1・2）』（農文協）など。

目次

• 第1部　世界のイネ・日本のイネ
• 第Ⅰ章　世界のイネ，日本のイネ
• 　1．世界の栽培イネ
• 　2．日本のイネ
• 　3．世界におけるイネの収穫面積と生産量
• 第2部　発芽と苗
• 第Ⅱ章　種子と発芽
• 　1．籾
• 　2．発芽
• 　3．発芽力
• 　4．発芽の形態と環境条件
• 　5．発芽の形態と栽培
• 第Ⅲ章　苗の生長と苗質
• 　1．苗の種類
• 　2．苗代
• 　3．苗の生長
• 　4．苗の生長と育苗環境条件
• 　5．健苗と不良苗
• 第Ⅳ章　移植と活着
• 　1．活着の機構
• 　2．活着と環境条件
• 第3部　葉・茎・根の生長
• 第Ⅴ章　葉
• 　1．葉の構造
• 　2．葉原基の分化と発達
• 　3．光合成組織としての葉
• 　4．葉の形態形成と環境
• 第Ⅵ章　茎
• 　1．茎の構造
• 　2．茎の内部構造
• 第Ⅶ章　分げつ
• 　1．イネの生育と分げつ
• 　2．分げつの出かた
• 　3．分げつの分化と発達
• 　4．分げつの生育と環境条件
• 第Ⅷ章　根
• 　1．根の出かたと形態
• 　2．根の内部形態
• 　3．根の発達と環境条件
• 第4部　穂の形成と稔り
• 第Ⅸ章　穂の分化と発達
• 　1．穂の形態
• 　2．幼穂の分化と発達
• 　3．花器の発達
• 　4．幼穂の発達過程と外部形態との関係
• 　5．幼穂の発達と環境条件
• 第Ⅹ章　出穂と開花・受精
• 　1．出穂
• 　2．開花
• 　3．受粉と受精
• 第Ⅺ章　登熟
• 　1．子房の発達
• 　2．貯蔵物質の蓄積
• 　3．登熟と収量
• 　4．登熟と環境条件
• 第Ⅻ章　米の品質
• 　1．玄米
• 　2．白米
• 　3．粒質
• 　4．玄米の検査規格
• 　5．飯の特性
• 　6．用途
• 解題
• 参考・引用文献一覧
• 索引
• 和英対応表

書評・反響