著者
監修者:板橋 久雄(東京農工大学名誉教授)
編者:小林 泰男(北海道大学大学院・ルーメン研究会会長)
執筆者(執筆順)
小池聡(北海道大学大学院) 小櫃剛人(広島大学大学院)
鈴木裕(北海道大学大学院) 梶川博(日本大学)
真貝拓三(農研機構畜産研究部門) 佐藤幹(東北大学大学院)
竹中昭雄(日本科学飼料協会) 松井徹(京都大学大学院)
松井宏樹(三重大学大学院) 盧尚建(東北大学大学院)
上野豊(信州大学) 大谷喜永(明治飼糧(株)研究所)
田島清(農研機構畜産研究部門) 大坂郁夫(道総研酪農試験場)
浅沼成人(明治大学) 後藤貴文(鹿児島大学大学院)
西田武弘(帯広畜産大学大学院) 三森眞琴(農研機構畜産研究部門)
花田正明(帯広畜産大学大学院)
目次
- 第1章 序論 ルーメンと反芻家畜
- 1.ルミノロジーの起源と系譜
- 2.近年のルミノロジーの進展とその特徴
- 3.組換えルーメン細菌研究の推移とその後
- 4.乳肉生産とSDGs
- 5.ゴールへむけての期待
- 第2章 ルーメンと微生物の生態・発達
- 1.ルーメンの機能と発達
- (1)ルーメンの構造と機能 (2)ルーメンの環境 (3)ルーメンの発達
- 2.真正細菌・古細菌
- (1)微生物相の定義 (2)機能的・生態的特徴 (3)分類方法と問題点
(4)ルーメン細菌の種類 (5)細菌:系統分類毎の機能・生態 (6)単離・培養化
(7)ルーメンへの定着と群集構造の変化 (8)ルーメン細菌群集構造に影響する因子
(9)ルーメン内に流入する細菌に対するバリア機能
(10)ルーメン古細菌の機能的・生態的特徴
(11)古細菌:系統分類毎の機能・生態 (12)造語の成り立ちと用法
- 3.プロトゾア・真菌
- (1)プロトゾアの生態と機能 (2)真菌の生態と機能
- 4.微生物群集解析方法の発展とルーメン細菌叢の生態
- (1)初期のルーメン微生物分子生物学的解析
(2)ルーメン微生物群解析法の発展と細菌叢の生態
(3)メタン生成古細菌の生態 (4)幼反芻動物における消化管微生物群集
(5)微生物生態解明にむけたオミクス技術の利用
- 5.ルーメン微生物の代謝調節
- (1)ルーメン微生物の発酵調節 (2)ルーメンでのメタン生成とその調節
- 6.野生動物にみるルーメン機能
- (1)野生反芻動物研究の意義 (2)野生反芻動物による食餌適応
(3)ワンヘルス (4)展望
- 第3章 反芻家畜の栄養生理特性とその制御
- 1.エネルギー代謝
- (1)マクロのエネルギー代謝 (2)ミクロのエネルギー代謝
- 2.炭水化物の代謝
- (1)炭水化物の種類 (2)消化と吸収 (3)吸収後の代謝
- 3.タンパク質・アミノ酸の代謝
- (1)反芻家畜のN代謝の概要 (2)N化合物の消化・微生物合成
(3)N化合物の吸収と代謝の動態
- 4.脂質・機能性成分の代謝
- (1)反芻動物における飼料中の脂質 (2)ルーメン発酵と脂質
(3)ルーメン微生物と脂質 (4)機能性脂質成分
(5)生産物における機能性脂質の増加
- 5.無機元素・ビタミンの代謝
- (1)無機元素 (2)ビタミン
- 6.内分泌機能と制御
- (1)視床下部と下垂体の内分泌 (2)内分泌腺以外の器官からの内分泌
- 第4章 生産,健康,環境調和への対応
- 1.ルーメン機能開発による飼養技術の向上
- (1)反芻家畜における飼料の分類 (2)反芻家畜における飼料の価値とその評価
(3)健全かつ効率的な生産に寄与する機能性飼料
(4)酸化ストレスを改善する飼料給与技術
- 2.これからの放牧酪農
- (1)放牧の定義と特徴 (2)放牧方法
(3)放牧酪農の飼養管理 (4)放牧酪農の多様化
- 3.放牧による牛肉生産の新たなポテンシャル
- (1)反芻家畜による食料生産の課題 (2)DOHaD仮説
(3)エピジェネティクスと代謝プログラミング
- 4.ルーメン代謝障害と生体反応
- (1)ルーメン発酵の恒常性 (2)ルーメン内pHの変動要因
(3)ルーメン微生物相のディスバイオシスと生体反応
(4)鼓脹症にみるルーメンの変調
- 5.温室効果ガスと環境汚染物質の低減
- (1)反芻家畜生産で生じる産業廃棄物 (2)ルーメン由来メタン低減の重要性
(3)ルーメンでのメタン産生と低減の論理 (4)メタン低減にむけた各種の方法
(5)そのほかの環境汚染物質とその低減 (6)展望
書評・反響
***** リンクはありません *****
●『DAIRYMAN(デーリィマン)』2023年7月号 新刊案内
topへ