改訂新版 農家・農業法人の労務管理

福島公夫・福島邦子 著

他産業とは違う農業ならではの労務管理を平易に解説する。
正社員・パート・1日アルバイトなど、
多様な人材確保に役立つ就業規則のつくり方から
賃金、労働・社会保険の考え方まで、
働き方改革時代の農家経営の必読書。

改訂新版
農家・農業法人の労務管理

人材確保、就業規則、賃金、労働・社会保険
福島公夫・福島邦子 著
定価:1,980円(税込)
ISBNコード:9784540231735
発行:2024/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 172ページ

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働き方改革関連法や農業の労働市場の変化を受け、10年ぶりに大改訂。正社員・パート・1日アルバイト・外国人労働者など、多様な人材確保に役立つ就業規則のつくり方から賃金、労働・社会保険の考え方まで、他産業とは違う農業ならではの労務管理のポイントを平易に解説する。実際に農家から寄せられる相談をもとにした「労務相談 ここが聞きたいQ&A」も多数追加し、農家の目線で実務をまわせるよう配慮した。また、付録の就業規則(例)をはじめ、長時間労働者への通知文、労働条件通知書兼雇用契約書、法定3帳簿、人事評価表など、使える例文も多数収録。

著者

福島 公夫(ふくしま きみお)

特定社会保険労務士/中小企業診断士。
長野市の専業農家生まれ。JA長野中央会勤務を経て、JA長野厚生連総務部長として人事・労務管理を担当。その後、長野県農業会議参事として、農業法人等の労務管理、農の雇用事業に携わる。現在、JA長野厚生連労務顧問、長野県農業大学校講師。

 

福島 邦子(ふくしま くにこ)

特定社会保険労務士/産業カウンセラー。
長野市の専業農家生まれ。結婚により就農。兼業農家として1998年福島社会保険労務士事務所を開業。地元の中小企業や県内外の農業法人の労務・社会保険相談を中心に活動。現在、JA全農長野県本部労務顧問、全国農業経営支援社会保険労務士ネットワーク会員。

目次

書評・反響

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----- 2024/8 -----

月刊『NOSAI』 2024年9月号 「自著自薦」
特定社会保険労務士 福島公夫・福島邦子

 本書の執筆動機は、農業の労務管理が他産業と異なっているにも関わらず、同様に適用してトラブルになる事例が多いことからです。同じ社労士のなかにも、農業の労務管理の特質を知らない人は、意外に多くいます。私どもは専業農家育ち、現在も兼業農家です。この本は一貫して、農業経営者の立場から労務管理を平易に解説することに努めました。
 農業における労務管理の特質とは、次の事項等です。
 (1)他産業と異なり、労働基準法が定める1日8時間の労働時間をはじめ、休日、休暇等の規制が農業では適用除外。例えば、農閑期は6時間、農繁期は10時間の労働時間にしても構わないのです。
 (2)年次有給休暇5日の取得義務は、農業も適用される。
 (3)副業・兼業者が農業で働く時間は、本業の労働時間に通算されない。例えば、本業の会社で8時間勤務した後にコンビニでアルバイトをすれば、通常25%の割増賃金が発生しますが、農業の場合は労働時間が通算されないので割増賃金は不要となります。
 (4)地域の農業の基本給は、都道府県年齢別の食料品製造業の平均賃金を参考にできる(厚生労働省のウェプサイト「賃金引き上げ特設ページ」を参照)。
 農業の雇用で一番苦労するのは、農産物の価格変動や自災害の影響を受けることです。農産物価格が下がったから、収穫量が減ったからといって給与を下げることはできません。農業で従業員を雇うなら、農業共済は不可欠です。実際、私たちの顧問先の農家農業法人の大半が農業共済に加入しています。
 本書は、そうした正社員・パート1日アルバイトなど、多様な人材確保に役立つ就業規則のつくり方から、賃金、労働・社会保険の考え方まで、働き方改革時代の農家経営の必読書です。ご活用いただければ幸いです。

 

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『日本農業新聞』2025年1月22日 長野版 農業の労務管理を解説 長野中央会

『日本農業新聞』2024年6月9日 あぜ道書店(読書欄)

『月刊社労士』2024年5月号 会員の広場

『全国農業新聞』2024年4月26日 経営・技術面 話題 農業独自の労務管理をやさしく解説

『日本農業新聞』2024年4月3日 日農ニュースPlus

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