にぎやかな過疎をつくる

小田切徳美 著

「にぎやかな過疎」とは
「過疎地域にもかかわらず、にぎやか」な農山漁村のこと。
農村の現在地と未来への展望を見通す一冊。

にぎやかな過疎をつくる

農村再生の政策構想
塩見直紀 著
定価:2,420円(税込)
ISBNコード:9784540231841
発行:2024/8
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 304ページ

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「にぎやかな過疎」とは「過疎地域にもかかわらず、にぎやか」という、一見矛盾した印象をもつ農山漁村のこと。14章からなる本文に加え、「農的関係人口」などの基礎用語を、著者独自の視点で解説するコラム「農村再生キーワード」を11記事収録。註には本書の背景の深掘り解説や、参考図書の紹介なども多数盛り込む。農村再生のための政策構想を論じた『農村政策の変貌』(2021年)の続編であり、コロナ後の社会と2025年基本計画以降の展開を見据え、農村の過去~現在、そして未来への展望まで総合的に見通す一冊。

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近年注目されている「関係人口」にも、地域特産品の継続的な購入から二地域居住、移住を選ぶ人までさまざまな関係性がある(p.78 図4-1 関係人口と多様な「関わりの階段」)

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農村をめぐるビジョンにはさまざまな形がある。「農村たたみ論」「新しい内発的発展論」は常に鋭く対峙している(p.281 図14-1 農村をめぐるビジョンの位置づけ)

著者

小田切 徳美(おだぎり とくみ)

明治大学農学部教授(大学院農学研究科長)。専門は農政学・農村政策論、地域ガバナンス論。
東京大学大学院単位取得退学、博士(農学)。(財)農政調査委員会専門調査員、東京大学農学部助手、高崎経済大学経済学部助教授、東京大学農学部助教授等を経て、2006年より現職。
著書に『日本農業の中山間地帯問題』(農林統計協会)、『農山村再生――「限界集落」問題を超えて』(岩波書店)、『農山村は消滅しない』(岩波新書)、『農村政策の変貌』(農文協)、『農山村再生に挑む』(編著、岩波書店)、『農山村再生の実践』(編著、農文協)、『田園回帰の過去・現在・未来』(共編著、同)、『新しい地域をつくる』(編著、岩波書店)ほか。

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