どう進める? オーガニック給食

関根佳惠 著

食料危機、気候変動、物価高騰、格差の拡大...
現代社会のさまざまな問題を解決しうる「親鍵」として
注目を浴びるオーガニック給食をどう進めるか、
海外先行事例から実現への道のりを示す。

農文協ブックレット 24

どう進める? オーガニック給食

世界の動向と日本のこれから
関根佳惠 著/全国オーガニック給食協議会 協力
定価:1,100円(税込)
ISBNコード:9784540251115
発行:2025/6
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 100ページ

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 昨今、オーガニック給食(有機給食)の取り組みは盛り上がりをみせているように思える。オーガニック給食と無償化を結び付けようとする動きも生まれている。
 しかし、実際に導入しようとすると、なかなか地域住民から同意を得るのは難しいのが現状だ。「慣行食品のままではダメなのか?」「有機食材は高価だから給食費が高くなる…」「安定的な調達ができない」「有機農業に取り組みたいけど、どうすればいいかわからない」「政府が公共調達に介入するのはルール違反では?」といった声があがる。
 本書は、オーガニック給食を進める基盤となる考えを、社会モデルを用いて、わかりやすく解説。さらに、ブラジル・アメリカ・韓国・フランスの実践事例から、オーガニック給食を導入するうえでの課題解決の糸口を見つけていく。
 これから取り組みたい人、気になっている人にむけたオーガニック給食の教科書!

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フランスのオーガニック給食の様子
食堂で子どもたちが調理師さんと給食を囲んでいる

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フランスのオーガニック給食用の農場
地元の議員さんやジャーナリストが、農場を視察している

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フランスの公共調達における有機率と食材費の関係
有機率(給食に有機食材を利用する割合)が高くても、必ずしも食材費が高くなるとは限らないことがわかる

著者

関根 佳惠(せきね かえ)

愛知学院大学経済学部教授。1980年神奈川県生まれ、高知県育ち。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)。フランス国立農学研究所研修員、立教大学助教、国連食糧農業機関(FAO)栄養・フードシステム局客員研究員などを経て現職。農業経済学、農村社会学、農と食の政治経済学を専門にしている。著書に『有機農業大全』(共著、コモンズ、2019年)、『よくわかる国連「家族農業の10年」と「小農の権利宣言」』(共著、農文協、2019年)、『13歳からの食と農』(かもがわ出版、2020年)、『有機給食スタートブック』(共著、農文協、2023年)、『ほんとうのサステナビリティってなに?』(編著、農文協、2023年)、『アグロエコロジーへの転換と自治体』(共編著、自治体研究社、2024年)ほか。

 

協力 全国オーガニック給食協議会

オーガニック給食の実現を目指す、自治体、JA・農業関係団体、生協・流通関係団体、市民団体、有志個人による全国レベルの協議会。農村、都市に関わらず全国的なオーガニック給食の実現を目指す。

設立趣旨 加盟自治体・団体・個人 活動内容 入会方法 行事案内

 
 

どう進める? オーガニック給食|本の紹介
農文協 公式note > マガジン

目次

 

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