農的暮らしと多様な生き方が尊重される「居場所」を、
福島につくった女性のライフヒストリー。
誰もが生きたいと思える社会をめざして、
農のケア力を最大限にいかすコミュニティを、
10年運営するまでの日々を描く
シリーズ 農のとびら
小川美農里 著
定価:1,980円(税込)
ISBNコード:9784540251252
発行:2026/9
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 192ページ

「シリーズ 農のとびら」とは?
「農」は、作物・家畜の生産はもちろん、食、暮らし、地域、環境、平和など、広い世界に通じる営みです。このシリーズでは、そんな広がりと奥行きのある農の世界のさまざまなテーマについて、第一線の研究者や実践者がわかりやすく語ります。農の世界への入り口のとびらを、多くの人に向けて開きたいという願いを込めて、シリーズ名を「農のとびら」と名付けました。ロゴは、豊かな実りを願う雨乞いの踊 りを表す「舞」の原型となった甲骨文字に由来します。
農的暮らしと多様な生き方が尊重される「居場所」を、福島につくった女性の一代記。
高校生で「食べることは殺めること」の現実を知り、大学で看護を学びつつ世界30か国余りを旅して社会の分断も肌で感じる。さらに3・11で傷付いたふるさと・福島への想いを胸に辿り着いたのは、インドのエコビレッジだった。そこで「環境に優しい」だけではなく、いのちが響き合う「場の力」がエコビレッジにあることを学ぶ。誰もが「生きたい」と思える社会の実現をめざして、農のケア力を最大限にいかすエコビレッジを10年運営する日々を描く。
毎年夏に開催するキッズキャンプで、田んぼの食べられる雑草について説明(撮影:山本真央)
毎日世界中のレシピが食べられる豊かな食卓(撮影:ヤスイアヤコ)
SNSでの発信は日々の暮らしやイベントの一コマを切り取って(撮影:小笠原唯)
オーロヴィルのターマライにて村の子どもたちに健康教育をする
2007年のエチオピア。ストリートチルドレンたちと出逢う
ダーナビレッジで育てている、福島の在来種を含むユニークな野菜たち。トマトはハウスで無潅水有機栽培で
小川 美農里(おがわ みのり)
1984年生まれ。福島県喜多方市(旧山都町)出身、ダーナビレッジ/チャルジョウ西会津農場代表。愛農学園農業高等学校(愛農高校)のときの釜ヶ崎での活動やパラグアイでの経験、大学休学中に行った世界各地の孤児院や難民キャンプでのボランティアの経験をもとに、国内外での社会問題を解決したいと考えるようになる。看護師となってから、現代医療の持つ課題や日本の高い自殺率からみえる生きづらい社会を変えるために、ホリスティック(いのちまるごと) の健康をサポートしたいと考え始める。2014年より「世界最大のエコビレッジ」と称される南インドのオーロヴィルを拠点にし、ホリスティック医療や有機農業を学ぶ。2016年4月に帰国しパートナーとともにDana Village(ダーナビレッジ)を設立。複数の大学の非常勤講師をつとめる。3児の母、大好きな合氣道は2段。