有機のイネつくり入門講座

農文協 編

土と草の性質を読んで
雑草を抑えてイネを元気に育てる稲作技術、
生きものとつながる持続的な稲作の形を
第一線の実践者が語る。

シリーズ 農のとびら

有機のイネつくり入門講座

土と草と生きものがつくりだす驚きの世界
農文協 編
定価:2,200円(税込)
ISBNコード:9784540251696
発行:2026/2
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 196ページ

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「シリーズ 農のとびら」とは?

「農」は、作物・家畜の生産はもちろん、食、暮らし、地域、環境、平和など、広い世界に通じる営みです。このシリーズでは、そんな広がりと奥行きのある農の世界のさまざまなテーマについて、第一線の研究者や実践者がわかりやすく語ります。農の世界への入り口のとびらを、多くの人に向けて開きたいという願いを込めて、シリーズ名を「農のとびら」と名付けました。ロゴは、豊かな実りを願う雨乞いの踊 りを表す「舞」の原型となった甲骨文字に由来します。


雑草を生やさない代かきの技術、雑草との陣取り合戦に勝つ田んぼづくりの戦略、雑草も肥料分として生かす稲作、生きもの調査から見える豊かな生態系…。有機稲作の田んぼには、そんなダイナミックな世界が広がっている。農家の技術や生きものが作り出す世界の奥深さ、豊かさに触れ、田んぼの価値を再発見する1冊。

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深水での複数回代かき。イネの有機栽培で最大の課題である雑草を抑制(舘野廣幸提供)

photo2

学校給食向けに有機米を生産する田んぼ(長野県松川町、三木孝昭提供)

photo3

虫見板での生きもの調査。害虫でも益虫でもない「ただの虫」の発見から、田んぼの豊かな生態系とその重要性に視野が広がった(宇根豊提供)

目次

書評・反響

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----- 2026/6 -----

自著自薦

 いま、日本の有機農業が新しい段階を迎えています。国や各自治体によって有機農業が推進されているだけでなく、世界的な資源・資材の高騰、温暖化に起因する異常気象や災害の頻発などをきっかけに、これまでの農業のやり方を見直し、環境に負荷をかけない技術を模索する動きが現場で広がっているからです。
 イネは有機農業の蓄積が長い品目ですが、生産者も減少し、昨年や一昨年は米価高騰に社会が揺れました。持続的な稲作や田んぼの価値を考えるべく、農文協で開催したオンラインセミナーをもとに構成したのが本書です。
 有機稲作の中でとくに大きな課題になってきたのが雑草対策でした。本書の第1章と第2章では、NPO法人民間稲作研究所(栃木県)の舘野廣幸さんと川俣文人さん、(公財)自然農法国際研究開発センター(長野県)の三木孝昭さん、同センターの指導で稲作に取り組んでいる長野県松川町の久保田純治郎さんの実践をもとに、深水での「複数回代かき」による抑草技術、雑草も肥料源として生かす稲作、イネが雑草に勝つ田んぼづくりの戦略などを紹介しています。草、土、そしてイネの特性を巧みに読んだ稲作技術の奥深さが浮かび上がります。
 第3章は、田んぼの生態系がテーマです。「虫見板」を通した減農薬運動に長年取り組んできた宇根豊さん、各地で「生きもの調査」に取り組んでいる服部謙次さんの取組みから、田んぼの豊かな生態系が持つ価値を考えます。
 編集にあたっては、セミナーならではの講師のわかりやすい語り口と当日の活発な質疑応答はそのまま生かしつつ、補足情報や関連文献を加えたり、有機稲作に理解が深まるように工夫しました。本書を通じて、稲作技術の奥深さ、田んぼの生態系の豊かさを再発見してほしいと願っています。

(農山漁村文化協会 編集局 荘司 博史)

『月刊NOSAI』2026年7月号より転載

 

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『日本農業新聞』2026年4月5日 あぜ道書店(読書欄)

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