スギナ、ナズナ、ツユクサ……
身近な植物はあれもこれも薬草。
それらをおいしくいただく方法から、
身のまわりで増やす方法まで、紹介します。
改訂版
47種の自給活用術
松原徹郎/松原久美 著
定価:1,980円(税込)
ISBNコード:9784540251757
発行:2026/3
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:A5 144ページ
草刈りの方法一つで、薬草が増える草原になる。
コロナ禍以降、日々の健康づくりや病院医療に依存しない方法の一つとして、注目の集まる薬草。しかし、必要な薬草すべてを採取だけで手に入れるのは難しく、購入すると高価。そこで、草刈りして地中に眠っている薬草のタネを発芽させれば、身の周りで薬草を採ることができるようになる。
本書では薬草の効能や使い方だけでなく、草刈りなどの管理で薬草を増やす方法も紹介。また、毒草との見分け方や販売するときの注意点、プランターで栽培するのに向く薬草なども掲載。健康を自給していくための第一歩を踏み出す一冊に。
ヤブカンゾウのつぼみをホットサンドにしていただく(黒澤義教撮影)
地面から5~10cm浮かせて刈る「高刈り」をすると、広葉草本の生長点が刈られずに残るため、イネ科雑草に負けずに薬草が育つ(佐藤和恵撮影)
こまめな管理で、遊休地がイネ科雑草に覆われずヨモギがたくさん生えてきた(佐藤和恵撮影)
クワの木は、シカに食べられないよう1.5~2mの高さで管理する(佐藤和恵撮影)
松原 徹郎(まつばら てつろう)
1971年生まれ。環境カウンセラー。生物分類技能検定 植物1級。
30年以上、植物・植生調査に従事。棚田の再生をしながら薬草体験やワークショップ、民泊などの薬草総合サービス「草楽」を経営。
松原 久美(まつばら くみ)
1971年生まれ。薬剤師。臨床漢方カウンセラー。
地元の調剤薬局などに勤めながら現代医療に課題を感じる。夫とともに「草楽」で統合医療のサービスを実施。
■ 書評・ネットでの紹介など ■
----- 2026/3/11 -----
自著を語る 『改訂版 探す・採る・増やす 食べる薬草手帖』
松原 徹郎 松原 久美
都会から岡山の里山へ移住し、薬草生活を実践している筆者夫婦のドキュメンタリーであり、アーカイブです。
自分で育て、採ったものを食べる行為から遠ざかる人が多い現代ですが、本書では「健康になるための薬草は自給できる」をテーマとしています。
里山は生物多様性に富み、さまざまな薬草を育む資源の宝庫ですが、庭と同様に管理をしないと時間とともに変質し、大部分の薬草は消えていく運命にあります。
薬草について書かれた本は最近多く出版されていますが、本書はわが家で主に使っている薬草類の解説とともに、里山の成り立ち、草刈りや伐採といった管理行為と植生、世話の仕方など、実践的に役立つノウハウにページを割きました。
また、健康を保つお茶や常備薬のセットと、それらを採るために必要な土地と手間についてもまとめていますので、田畑、山林などをお持ちの方には特におすすめです。
地方では医療が今まで通りに提供されなくなるなど、不安になることが多い昨今ですが、薬草でさまざまな意味で心身の健康に役立つことを実践していただける方が増えることを願ってやみません。(環境カウンセラー、薬剤師)
『農業共済新聞』より転載