自然栽培入門講座

杉山修一/照沼勝浩/明石誠一 著

なぜ無肥料で作物は育つのか?
自然栽培の本質を
土壌ミネラルとチッソから科学的に読み解き、
技術的ポイントを平易に解説。

シリーズ 農のとびら

自然栽培入門講座

微生物に肥料を作らせる
杉山修一/照沼勝浩/明石誠一 著
定価:2,200円(税込)
ISBNコード:9784540261442
発行:2026/10
出版:農山漁村文化協会(農文協)
判型/頁数:四六 172ページ

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「シリーズ 農のとびら」とは?

「農」は、作物・家畜の生産はもちろん、食、暮らし、地域、環境、平和など、広い世界に通じる営みです。このシリーズでは、そんな広がりと奥行きのある農の世界のさまざまなテーマについて、第一線の研究者や実践者がわかりやすく語ります。農の世界への入り口のとびらを、多くの人に向けて開きたいという願いを込めて、シリーズ名を「農のとびら」と名付けました。ロゴは、豊かな実りを願う雨乞いの踊 りを表す「舞」の原型となった甲骨文字に由来します。


なぜ無肥料で作物を育てる自然栽培が可能なのか? その答えはチッソ固定細菌をはじめとする微生物が土中で肥料分を作りだすから。自然栽培を成功させるポイントは、微生物がはたらく環境をいかに整えられるかにある。この本では、土壌ミネラルとチッソの流れから自然栽培を科学的に読み解くとともに、自然栽培を経営的な柱にしている2人の農家の実践も交えて、自然栽培を成功させるためのポイントを掘り下げる。無肥料で作物栽培が成り立つメカニズムへの科学的な研究が進み、経営的に成り立つ農法となってきている今日、自然栽培を通してこれからの農業を考えるのに必読の1冊。

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3要素(チッソ、リン、カリ)を投入すると(右端)、無投入や1、2要素の投入よりも生育がいい。これまでは肥料は農業に必須とされてきた(杉山修一提供)

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無施肥で立派に育ったサツマイモと野菜(照沼勝浩、明石誠一提供)

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いもち病がでた慣行栽培の水田(中央)と、無事だった自然栽培の水田(右)(杉山修一提供)

著者

杉山 修一(すぎやま しゅういち)

弘前大学名誉教授。農学博士。北海道大学農学部卒業後、同付属農場助手を経て、弘前大学農学生命科学部助教授、同教授を歴任。専門は植物生態学。1989年より2年間ハーバード大学植物生態学研究室に留学。2003年に木村秋則氏の「奇跡のリンゴ」に出会い、自然栽培の科学的な研究を開始。主な著書に『すごい畑のすごい土』(幻冬舎、2013年)、『ここまでわかった自然栽培』(農文協、2022年)など。

 

照沼 勝浩(てるぬま かつひろ)

株式会社Tファーム代表取締役。茨城県東海村でサツマイモの生産、ほしいも加工、販売に従事。経営を継承した2004年から化学肥料と農薬の使用をやめ、2020年には10a当たり平均2・5tの収穫量を達成。現在は自然栽培のサツマイモの生産を全国に広めるべく活動中。本書の関係記事に「破壊された土壌を改善、土壌消毒に頼らないサツマイモ栽培」(農文協編『サツマイモ・サトイモ大事典』2026年所収)がある。

T-Farm
 

明石 誠一(あかし せいいち)

明石農園代表。埼玉県三芳町で約5haの畑を無農薬・無肥料栽培で管理し、年間60種類の野菜を栽培。個人宅配・自然食品店への販売のほか、農業体験スクール「ソラシド」講師、農業指導、農福連携など、農をベースにしたコミュニティづくりを実践。農地・山林の保全を次世代へ受け継ぐことを目標に活動中。本書の関係記事に、「ウッドチップ堆肥に大きな効果!? 菌根菌にも活躍してもらい不耕起自然栽培へ」『現代農業』2026年10月号など。

あかし野菜

 

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